バッチ処理1
1.バッチ処理とは
 
バッチ処理は、複数のコマンドをひとまとめにして自動化することができる。
バッチ処理はテキストエディタでコマンドを記述して.bat(拡張子がbat)ファイルで保存する。

例)
以下のようにDIRとVERの2行から成るテキストファイルを「TEST1.BAT」として保存する。
DIR
VER

TEST1.BATを実行すると以下のようにDIRとVERが自動で実行される。


自動化のほかに、ユーザが操作したキーボードの入力内容に応じて処理内容を変更させることや、メッセージを表示させることも可能。
これにより対話形式の処理を組むこともできる。

例)
何かキーを押すとDIRコマンドが実行される。

2.メッセージの表示(ECHO)
 
ECHO [表示したいメッセージ]
で画面にメッセージが表示される。

以下のサンプルは「VERコマンドを実行します。」と表示した後にVERコマンドを実行している例である。


実行結果

なお、1行目の「ECHO OFF」はコマンドを表示するのをOFFにしている。
「ECHO ON」にすると以下のようにVERコマンド自体が表示される。省略すると「ECHO ON」となる。(デフォルトはON)

実行結果


「ECHO OFF」自体も表示させたくない場合は「@ECHO OFF」と記述する。
3.キー入力を待つ(PAUSE)
 
バッチの処理を一時停止して、キー入力を待つ。
以下のサンプルは「VERコマンドを実行します。よろしければ何かキーを押してください。」と表示した後に何かキーを入力されたら、VERコマンドを実行している例である。


4.コメント・注釈(REM)
 
REM(半角スペース)の後ろに書かれた文字はコマンドとして解釈、実行されない。
またecho offの状態ではコメントの内容では画面に表示されないので、メモや説明などを書くとよい。


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