PC-9821Nr15のHDDをエミュレータへ移行
1.はじめに
 
PC-9821Nr15のHDDを取り出して中身を吸出し、エミュレータ(T98-NEXT)でWindows95の起動まで確認。
吸出しに使用した機器は以下のとおり。
2.5”IDEはい〜るKIT USB ベーシック
(NV-HD210U)
2.5"IDEのハードディスクをUSBに変換するための機器
WindowsXP環境のPCWindows7だと吸出しのツールがうまく動かなかったため

エミュレータで動作には、HDD環境を作成するためのWindows95等の起動ディスクのイメージとFDISK、FORMATが必要になる。
2.HDD情報の吸出し
 

(1).PC-9821Nr15のハードディスクを取り出す。

(2).「2.5”IDEはい〜るKIT USB ベーシック」で2.5”IDEハードディスクをWindowsXPパソコンのPCへUSB接続。

(Windows7のPCだと次の吸出しツールがうまく動かなかったがWindowsXPのPCだとうまく動作した。)


「コンピュータの管理」のディスク管理を確認すると以下のようにディスク1で認識された。

※認識はされるが、PC-98とPC/AT互換機ではフォーマットが異なるため、ディスク内のデータ情報を読み取ることはこのままではできない。
 PC-98のHDDを読み取るためには次に出てくるGetDriveというツールを使用してディスクイメージを吸い出す。

(3).GetDriveをダウンロードして任意の場所に展開し、コマンドプロンプトを起動して以下のように「getdrive 装置番号 容量 イメージファイル保存名」でコマンドを実行。

(容量は大きめに設定しておいても全てを読んだ時点で終了する。)


吸出しが完了。

(4).DiskExplorerをダウンロードして任意の場所に展開し、GetDriveで吸い出したしたイメージファイルを読み込む。(Manual HDを選択。)


(5)サーチを選択してからWindows95の項目を選択後、「OK」を押下。


(6)ファイルの中身が表示される。


(7)全フォルダ・ファイルを選択しえてメニュー「ファイル」-「取り出して保存」でファイルが保存できる。


3.エミュレータで動作
 

(1).T98-NEXTを起動してHDDの「NEW」を押下して、HDDのイメージファイルを作成する。



今回は9821Nrと同等の1GBを指定。

(2).FDDにWindows95の起動ディスク、HDDには上記で作成したHDDイメージをそのままセットして起動する。


(3).FDISKを実行してMS-DOS領域を作成する。




(4).状態を変更を選択してBOOTを可にする。


(5).FDISKを終了してそのままエミュレータ内のマシンを再起動する。

(6).formatを実行する。


(7).T98-NEXTのマシンを切る。(Emulation   Windowsを閉じる。)

(8).DiskExploereでHDDイメージを開く。


(9).「2.HDD情報の吸出し」で取得したファイルをドラッグ&ドロップでコピーする。

ファイルがコピーされた。

(10).T98-NEXTのFDDをEJECTしてHDDから起動する。



Windows95が起動



ディスプレイアダプタのエラーが表示されたが今回は無視。


起動を確認。

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